ジオパーク秩父案内⑨「栗谷瀬(くりやぜ)の蛇紋岩」

◆秩父を目指して熊谷駅を出発した秩父鉄道はずっと荒川左岸(下流を向いて左側)を走ってきましたが、上長瀞駅を過ぎると急に向きを変え、荒川橋梁を渡って右岸を進みます。当初の計画では、鉄道はそのまま左岸を通ることになっていたのですが・・・。
◆実はここに至って問題が生じたのです。

◆それは「蛇紋岩(じゃもんがん)地帯」の出現でした。「蛇紋岩」は地下深くでマントルを形成するカンラン岩が水と反応してできた鉱物です。しかし、風化しやすく地滑りの原因となるため、現在でも高速道路や鉄道を建設するときは蛇紋岩地帯を避けて通ります。荒川右岸に建つ皆野中学校脇の川岸には「栗谷瀬(くりやぜ)の蛇紋岩」と呼ばれる露頭が見られます。



◆建設工事にはやっかいな蛇紋岩ですが、深い緑色をした岩肌はきれいに磨き上げると美しい石材となり「緑色の大理石」と呼ばれて建物の内装などに使われます。国会議事堂の中央玄関は美しい市松模様の石床ですが、ここに秩父産の蛇紋岩が使われています。




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