ジオパーク秩父案内➉「前原の不整合」
◆通常、地層は陸地から海に運ばれてきた土砂が積もって形成されます。当然、地層の深いところが古い年代で、地表に近くなるにしたがって順に若い年代となります。ところが、この地殻自体が大きく変動すると地層の重なり方が異なり、年代が大きく違う地層として現れます。これを「不整合(ふせいごう)」と言います。
◆「前原(まえはら)の不整合」は、2億~約1億5千万年前の地層の上に、比較的新しい約1700万年前の地層が重なっています。二つの地層の間には約1億年以上の開きがあるのです。なぜ、このような「不整合」ができたのでしょうか?
◆それは海の底で「秩父帯」と呼ばれる約2億年前の地層ができた後、地殻が一度隆起して海面上に顔を出したのです。その後、約1億年ほど経ったときに、また「古秩父湾」と呼ばれる海の底に沈んだのです。そして、もう一度隆起して現在見られるような不整合が形成されました。「動かざること山のごとし」と言われますが、地球誕生以来の尺度でみると大地はこのようにダイナミックな動きをしているのです。「前原の不整合」は、1億年もの年代を経てできた不整合が直接目の前で見られるという希(まれ)な場所なので、国の天然記念物に指定されています。







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