秩父巡礼旅⑨「秩父事件」を伝える15番少林寺
- capripapa1228
- 17 時間前
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◆「14番今宮坊」は、このブログの初詣の回でお知らせした「今宮(いまみや)神社」です。本堂は神社と道を挟んで西側にあります。さて、次は徒歩で15番少林寺へ向かいましょう。

◆秩父神社への参道(番場通り)のわきにあるのが15番少林寺です。比較的小さな境内ですがよく手入れされた季節の草花が美しい札所です。訪れたときには色とりどりの牡丹が迎えてくれました。


◆この札所での見どころは中学校社会科の教科書にも載っている「秩父事件」の遺構です。これは、明治17年困窮した農民が困民党を組織し、借金の支払い猶予や減税を訴えて武装ほう起した事件です。
◆明治政府は「地租改正令」を発し、これまで米や特産品で納めさせていた税(年貢)を、すべて現金で納めさせるように改めました。それまでは取れ高によって変動していた年貢を現金納付にしたため、不作の年でも同じ金額を納めなくてはならなくなり、人々にとっては重税となりました。加えて、当時、秩父地方の多くの農家は生計を生糸の海外輸出に頼っていましたが、突然価格が大暴落してしまったのです。実は、生糸の輸出は当時の明治政府が外貨獲得の国策として奨励していた産業でした。このような状況にもかかわらず政府は地租改正を断行したため多くの農民は困窮し、土地や建物まで失うことになってしまったのです。(※これにより多くの自作農は小作農に没落しました)
◆このような明治政府の改革に怒って蜂起した農民は1万人にもなり、市内の高利貸や役場、警察などを襲いました。この近代日本史上最大規模の暴動に対し、政府は軍隊まで動員して鎮圧にあたったのです。15番少林寺には事件の際、命を落とした2名の警部補に対し、時の内務大臣・山縣有朋が寄せた碑文が残っています。





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