寒風吹きすさぶ日々、自然界の万物が凍りつき、息を止めているかのようです。しかし、宇宙の営みはけっして休むことはありません。秩父山地へ沈む夕日が川面に美しい光の道を映し出しています。今週末、2月４日は立春 ー 太陽回帰・生命復活の日です。これからはこの光道が日ごとに力を増...

喫茶・昼食『花風里』では、料理や珈琲はもちろんのこと、使用する器もこだわってご用意いたしました。一例をご紹介しますと、左下は沖縄の海を映したようなブルーと油滴紋が特徴の石垣焼窯元　鈴木晴彦 氏作のコーヒーカップ。右下は深淵な宇宙をのぞき込むような三重・小石原焼窯元　三代目里...

秩父ミューズパークの並木道はすっかり冬枯れていてミューズ（女神）たちも寂しそうです。ところが、冬にしてはポカポカと暖かいこの日、「十月桜」の枝に花が付いているのを見つけました。「十月桜」は春と秋の二度花をつけますが、それにしても１月（撮影日１/２０）ですので、春と勘違いした...

立体作品では、文化勲章を受章された中村晋也 氏によるブロンズ像「ボンタンちゃん」や、世界的に愛好家が多いリアドロ社製の陶器人形を展示しています。主な作品をご紹介いたします。 ①中村晋也・作「ボンタンちゃん（※写真左）」ブロンズ、　②リアドロ社製陶器人形「私の宝物（※写真右）...

「花風里」の店内を飾る絵画や彫像は、すべて真作です。油彩画にリトグラフ、ブロンズ像に陶器など、これまでに収集した品を間近でごらんいただけます。お食事やコーヒーを楽しみながら、ゆっくりとご鑑賞ください。以下に主な作品をご紹介いたします。 ①マルコ...

幸いにも秩父は穏やかな気候の下で令和５年を迎えることができました。まだまだコロナ禍の影響が続いていますが、当店は午前・午後そしてディナータイムも各１組のみ予約貸し切りというスタイルで営業をしています。感染の心配がない方々どうしマスクをはずし、ゆっくりと語らいながらお食事をお...

玄関に来年の干支「ウサギ」を飾りました。これは南部鉄器製のキャンドルスタンドで、昔、東北地方を旅行した際に現地の工場で購入したものです。白黒２羽がならんで皆様をお出迎えします。ちなみに、当店は新年13日（金）からスタートします。皆様のご予約をお待ちしています。

一晩一組限定、貸し切りのディナーはいかがでしょうか。ただいま、店内をクリス マスの装いにしつらえてお待ちしています。食事はご希望で洋食コースか和食コースがお選びいただけます。食事の後には、バイオエタノール暖炉の炎を見つめながらドルチェ＆珈琲をお召し上がりください。なお、アル...

各地から届く紅葉の便りに、秋の深まりを感じます。やがて訪れる冬、当店では１２月からディナータイム（※一晩一組限定）に暖炉を焚いてお楽しみいただくサービスを始めます。当店の暖炉はバイオエタノールを燃料としているため、まったく煤（スス）や臭いが出ません。空気を汚さずに暖かさだけ...

みなさんの中には「ユネスコの ” 世界遺産 ”　秩父夜祭」という紹介を耳にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこれ・・・誤りです‼。正しくは「ユネスコの ” 無形文化遺産 ” に登録された秩父夜祭の屋台行事と神楽」です。「世界遺産」と「無形文化遺産」は、どちらも...

霜月の声も間近になり、朝夕の冷え込みが身に染みる季節となりました。この時期、早朝秩父盆地は雲の海にしずみます。今朝も予想通りきれいな雲海を見ることができました。 雲海は「風がなく、星や月がくっきりとみられる晴れた夜の次の朝」...

秩父夜祭の屋台曳行に欠かせないのが「秩父屋台囃子（やたいばやし）」です。関東地方の祭太鼓の多くが「♪コンチキ ・ チン～」と奏でる優雅な祇園太鼓の調子を下にしています。でも、秩父屋台囃子はそれらとまったく異なる系譜のものです。...

夜祭での屋台曳行のクライマックスは、なんといっても御旅所前の急坂「だんご坂」の引き上げです。重さ２０トンの屋台を、最大斜度２５度もの坂を人力で引き上げるのです。　　（※写真右はだんご坂を下から見上げたものです。急勾配なため空しか見えません。）　　　　曳き子たちの力を結集する...

庭の「常緑ヤマボウシ」の実が、赤く色づきました。白い花が落ちた 後、少しずつ実がふくらみ、色も緑から赤へと変わりました。チョッと見るとヘビイチゴのようにブツブツしているので手を出しにくいですが、そのまま生で食べられます。（※ちなみにヘビイチゴも食べられますョ！）小さな種があ...

裏話⑦に続いて、もう一つ開催日についてのエピソードをお話しします。 １９６９年（昭和４４年）、西武鉄道が吾野から秩父まで延伸されました。これにより秩父と東京は直通で結ばれることとなりました。そのため２０万人もの夜祭観光客が訪れるというかつてない混乱状態が起こりました。そこで...

裏話⑥で、秩父の人々は夜祭の開催日を１２月３日とし、それをかたくなに守り続けていることをお話ししました。では、なぜ１２月３日なのでしょうか？　裏話①で、夜祭は「武甲山の男神と、秩父神社の女神（妙見様）が、年に一度御旅所（おたびしょ）で逢引きをする祭り」で、その意味は聖婚儀礼...

秩父音頭には「♪お～らがほ～じゃ　こ～だよ　♪おっかしけりゃ　おわらいな」という合いの手が入ります。これは「私の所（秩父）では　このようにやります　おかしいと思うなら　笑ってください（どんなことを言われても意に介しません）」という意味です。この言葉は、秩父人（？）の気質「素...

今年も、庭のツワブキの花が咲きました。秋から寒さがつのる冬の時期にかけて菊のような黄色い花をつけるツワブキは、落葉で寂しくなる庭にポッと 灯りをともしてくれます。 ツワブキは英語でも Japanese silver leaf ...

秋の味覚「栗」を使った甘味「栗三昧（くりざんま い）」をご用意しました。「渋皮煮」「甘露煮」そして「茶巾絞り」の三種です。「茶巾絞り」は、ゆでた栗の鬼皮・渋皮を取り除き、すり鉢で荒くつぶしてからキビ糖を加えてホロホロになるまで炒めます。あら熱をとったらラップに小分けし、栗の...

秩父夜祭の主役「武甲山」は、日本の発展に多大なる貢献をした山です。それは、社会のインフラ整備に欠かせないセメントの原料である石灰石を産出する山だからです。国内には他に武甲山のような石灰岩の大鉱床はありません。戦後、東京のビルや高速道路、港湾施設などが早急に復旧復興できたのも...